112.「遥か昔の約束を(後編)」
あらすじ
部屋に通されるとそこにはエルデフィアナそっくりの少女がスリープの魔法で眠っていた。
自分には先天性の病をもった姉がいたこと、そのため体のことを思いやって権力争いなどには耐えられないということで彼女を死亡したことにしたこと、しかしエルデフィアナ自身がさきごろ重い病になってしまい、分家に相続権がいくことを憂いた姉が自ら代役をかってでたこと、自分はその後回復したが、そのために姉は病を悪化させ治療法が見つからないために眠りにつくことになったこと。
姉の名前はエルフィアナといい、カールと文通をしていたことは聞いていたがその気持ちまでは知らないという。
なぜそこまでの事情を話すのかたずねるPCたちにエルデフィアナは当主として銀の月灯亭に話が行き今回はごまかしたとしても、他の手のものになんらかの形で依頼がいく可能性もあり、いずれ事情が明るみにでる可能性があったため、それならばこちらから事情を明かし抱き込むのが得策だと判断したと語る。
カールが姉をまっていても姉がいつ目覚めるとも知れず、またそうとう危ない状態でスリープについたので目覚めさせることもできない、ということから、エルデフィアナは事務的に断ったほうが良いと語る。
PCたちは悩んだ末、彼女は死んだということにしてカールに彼女の状態を見せ、反応をうかがうことにする。
それであきらめるか、それとも。
カールを向かいに行ったPCたちは再び屋敷に戻る。
死んだかのように眠りつづけるエルフィアナを前にしてカールに事情を語るエルデフィアナ。
最後に姉は病気で死んだということにして。
しかし、カールはそれがスリープであること、また彼女の状態も気づいてしまい、(くりてぃかる!)全てを捨ててエルフィアナとともに眠りにつくことを希望する。
エルフィアナが目覚めたときに彼をただの友人程度に思っていて選ばなかったとしたら?という問いにもそのときは自分をずっと起こさず彼女に自分のことをつけずにいてほしい、と答える。
後日、カールは旅先で馬車の転落事故にあい行方不明となりほどなくカールの家は彼を死亡したと認定したことをうわさがながれる。
しかしその行き先はPCたちとエルデフィアナだけが知っている。
「子供のころにした約束なんてそんなことで女々しいですけどね」そういいながらカールは眠りにつくのだった。
登場NPC
カール・ゲートジュリカ・・・ねむりについてしまいました。うーん。彼女が自分を愛しているかとかそういう答えさえ聞いてないんだけど、いいのかなあと思わないでもない。PCは止めるほうにまわるかな?と思ったんだけど、ちょっと予想外。エルフィアナ・・・眠ってる姉のほう。このセショ内では寝てる姿しか見せてないのでどういう人なのか果たしてカールをどう思っていたのかは分からず。でも、多分あえて遠ざけたんだろうね、妹もカールも。
エルデフィアナ・・・貴族の当主さん。妹さん。なんだかこの子、身内のつらい部分ばっかり見てるような人だなあ。それでも健気にがんばっていると言えなくもないのかな。
雑記
元ネタとして私がオーシャンズ11みて貴族の屋敷とかに侵入するような話やりたいと思い、その進入する合理的な理由(そりゃ屋敷進入は犯罪だし)について雑談部屋で話していたのがきっかけです。というか屋敷侵入してませんね・・・しっかり地図もかいていたんですがw
当初は屋敷に侵入して眠り姫のエルフィアナを見つけて事情を聞き、カールにどういうのかな?くらいの流れになるかと思っていたんですが。
ぜんぜん違う話になりました。
最後、スリープかけられたのか死んでいるのか、ダイス振りしてみたんですが、カールの愛が爆発してクリティカルでわかってしまいました。
いつかうまく当てはまるようなネタがあったらエルフィアナとカールが目覚める話もしたいですね。
PCの何人かは年取ったときにあったりするのも面白いかもといっていましたが、これでそのPCの子供とか子孫が二人のこと忘れないで目覚めたときに再開したら絵になるんですけどねw