45.「泡沫の娘(前)」
あらすじ
手紙の中にはカイエが始めて飲んだ、オレンジリーフの葉を使ったお酒を今度実家でも販売すると書いてあった。
その酒を造っていた酒造屋の娘と遊んだことなどを懐かしむカイエ。
とそこへ、オレンジリーフの酒を持った少女が現れ、カイエを「パパ」と呼ぶ。
一斉に距離を置き、ツキアカの空気が冷たくなる中、少女は自分の名前がネーレカイシュ、母親の名前はネーレクルシュ、すなわち、カイエが幼いころに遊んだ橙樹酒造の少女の娘であることを語る。
ともかく、幼馴染の少女に面影が似ていることや、また、カイエの昔の話などを知っていること、カイエの家にともあるつもりだと語る少女をこのままにしておけないということで、更に一同の囃し立てもあって、洋服などの買い物にいく一同。
しかし、そこで、チンピラとのトラブルからおよそ年齢にそぐわぬ力で相手を殴り飛ばしてしまう、ネーレ。
だが、ネーレはそのことを覚えておらずセッカは彼女の生命の精霊力が異様にはねあがっていることとを感じ疑問を覚える。
一方、ネーレクルシュやその酒造のことを調べにシフギルに向かったレクスは酒造が10年前に潰れたことオレンジリーフが最近魔法関係の材料として生命の精霊力等を活性化させる効果が発見されたことを知り、家族の行方は少し時間がかかるとの話を聞く。
その後、借家のアルティラの家に転がり込む一同。
カイエ、アルティラが泊まることになるなか、目を離した隙に彼女は行方をくらます。
一方帰りがけに魔法士ギルドにむかったゼクスはベルメリアという魔法士から、最近オレンジリーフの魔法を材料にした魔法レベルチェンジャーという魔法が受理申請され疑問が残る内容なため、ついでに調査を依頼される。
その魔法は、寿命をけずり生命力を先取りして身体能力を跳ね上げること、その反動はすさまじく、使用したものは長くもたないこと、使用後生命力が減った後は他の生命力が強い存在に襲い掛かるといったものであることをしる。
そのころ、飲んだくれていたセッカは酔い覚ましに出たところで女性の悲鳴を聞き、助けに向かうと、そこにそれまでの様子と違うネーレの姿を発見する。
おように現場に向かったゼクスとセッカは女性を保護したが、襲い掛かってきたネーレをはそのまま倒れこんでしまう。
寝込んだままのネーレをアルティラの家に連れ帰る一同。
彼女の生命力そのものの最大値が減っていることに気づく、セッカ。
また、魔法士が触媒の保存用に良く使うビンにはいったオレンジリーフの葉と、幼きころのカイエとネーレクルシュの遊ぶ姿が映ったレンズなどが彼女の所持物から見つかる。
夜が開け、シーフギルドからの情報や、カイエの実家からの情報から、ネーレクルシュはいろいろあって娼婦となったこと、更に友人に数ヶ月前にあてた手紙には、子供を身ごもったこと等が書いてあったことを伝え聞く。
困惑する一同におきてきたネーレカイシュはここをでていくと語る。
自分の寿命が多分もう長くないことを悟り、泣き出すネーレにアルティラ初め一同は慰める。
進行を遅らせるためにスリープの魔法をかけ彼女を眠らせることにした一同。
カギを握ると思われる魔法士の居場所をベルメリアから聞き、そこに向かうがそこには魔法士の姿はなく・・・そしてネーレは眠り続ける・・・いつか、自分を起してくれる日を夢見て。
登場NPC
後編参照雑記
初のご招待セショ。その関係でどうしてもPC名がふせられなかった。
一応、前に公開用に話してはいるのでキャラ名書かせていただいてます。